めぐるぐる日々。

わたしの日常をつらつらと。

日々の、なんでもないこと。でも、なんでもあること。 かきかきしたいと思っちゃったのさ。

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バンフに来てから1ヶ月をすぎ、カナダにきてから4ヶ月目をむかえています。

バンフはさぞかし寒いところかと思いきや、今年は−30℃とか40℃の世界にはならない年らしく、なんとか、ふつうに(?)過ごすことができています。そして右腕に力こぶが目立って出現するほど体はたくましくなり、よく食べ、よく太り、なんだか日本にいるときよりも健康的になった気が…。標高1000mを越える地に身をおいて、体力勝負の仕事をしているので、きっと日本に帰ったときには地から足が浮くのではないかと楽しみにしております。
バンフの街は、とっても小さくて通りには動物のなまえがつけられてます。例えば、「わたしのお家は、Bear通りのすぐそばよ(熊の道のそばよ)」なんておしゃれな言い方ができちゃうわけ。国立公園のなかに住んでいるので、鹿さんやリスさんがふつうにおるそうです。大量におるらしいんやけど、運のないわたしはまだ街中で野生動物にでくわしておりません。ふとした瞬間、そう、トトロとめいちゃんの出会いみたいにあえるといいんですけどね。…ふ。


語学学校に通ってた頃が懐かしく遠く感じる今日この頃ですが、バンクーバーを発ってから1ヶ月ちょっとしかたってないんですねえ。でもここから、今年の10月までずずずっと過ぎていってしまうんだろうなあ〜って雪山見つめながら思います。この雪がとけて、暑くなりだす頃にはどんな生活してんだろう。セカンドジョブはみつけたかしら〜、ルームメイトも変わってたり、もしかしたら自分もアコモをでてシェアハウスしてたり、もうすこおしだけ英語力つけてたりするんだろうか。夏が待ち遠しい!とってもとっても綺麗なんやって!

日本を旅立つまえは、もっとがっつり英語漬けの日々かと思ってたけど、そうでもないなあ〜(自分の努力次第って言葉がほんとに身にしみる)。できるだけ英語を聞いて話そうとするけど、進歩してるのかしてないのかいまいちわからんのです。
バンフにある唯一の図書館にかよっては、本を読み、映画を観、ってしてるけどこれって役に立ってるんかなあ。インプットだらけだなあ。やらないよりいいのかしら。思ったよりジブリの映画が英語版にされてて(ポニョとか風立ちぬとかもあるんやよ!)、にやにやしたり、もやもやしながら観ておるのです。

そうそう、こちらにきて密かな疑問だったのが、英語圏のひとたちはわたしたちのような、英語が母語じゃないひとが留学して英語を話そうとしてることについてどう思ってるのかなあってことで。例えば、日本語を話そうとするひとたちがわんさか増えて、わたしたちが普段はなしている日常会話も筒抜けになっちゃうって想像したら、わたしは感覚的にだけど嫌だなあって思ってた。

で、この前ネイティブのおばさまとお話しする機会があって、「あなたどこからきたの?」って話から「ひとりでこんなところにきて勉強するなんて、すごいわねえ」って言われたから、「でもおばさまは英語話せるじゃないですかあ〜、そっちのほうがいいですよ」って言ったのね。そしたら、

「それ、わたしたちにとっては恥ずかしいこと(I feel like ashamed)なのよ」

っていった。

え、なんでなんで?って聞いてみると、どうやら他国のひとたちが英語はなしてくれるから、わたしたちみたいに他国の言語を学ぶために国からでてきちゃうような、自分から何かを求めて必死になったりすることが少なくなるらしい。おばさまの知り合いの方がタンザニアに行って、そこでもちろん言葉はわからないけれどそれでもすっごく良い経験をしたから、わたしもすこしだけ話せるスペイン語を試しに、スペインに行ってみたいわ〜って話してくれた。「でもうちの旦那、チキンなの。だからなかなか行くことができないのよ」って、にやってしてた。
おばさまのお話しはすごく納得できた。もし自分が英語圏の人間だったら、最初からいろんな分野に手を出すことができるし、旅だって言葉の壁をあまり気にせずにどこにだっていけただろうな。でも、自分の話せる言語に甘えるっていうか、頼りすぎるっていうか、他国の言葉に耳を傾けたり理解したりしようとすることって今より少なかったのかもしれないなあ〜って思った。

「あなた、とっても勇敢よ」

って、おばさまが言ってくれた言葉がじわじわしみた。ネイティブに近づこう、近づきたいって思っては、近づけないよぅ〜って落ち込むワーホリ生活なんだけど、まだまだ頑張れるかもしんない。

この国で暮らして、見て感じたこと、自分の糧にできること、すこしずつひろっていく。そして記録していく。
日本のことは毎日恋しく感じるけど、外国で旅しているようで暮らしているこの生活も楽しくなってきましたとさ。


るんたった るんたった。