めぐるぐる日々。

わたしの日常をつらつらと。

日々の、なんでもないこと。でも、なんでもあること。 かきかきしたいと思っちゃったのさ。

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バンフにきて8ヶ月、カナダにきて11ヶ月。
ついに、カナダを去る日を迎えまして、9月4日にカナダを出国いたしました。

トロントプリンスエドワード島カルガリーの順でぐるんと東側をめぐり、スペインのバルセロナから入国しまして、いまはすこし南にくだったところ、バレンシアに移動してきました。
プリンスエドワード島の、どこまでも続く青空とみどりの原っぱを目に焼きつけ、思い出をしっかり心に留め。いまははスペインの灼熱の太陽のもと、バンフとは全然ちがう建物に気候、言葉や食べ物を目の前にわくわくもし、不安も感じる旅の途中です(だってバンフでは雪が降ってましたからね〜。ここは昼間平気で34度)。

これから3日間はスペインを南にくだっていって、じりじりとアフリカ大陸にちかづいて、それから念願のモロッコに船で入国予定です。

わたしにとって初のヨーロッパ1カ国目、スペインの建物たちのSEXYさったらありません。全部色っぽくてほれぼれしてしまう。ちゃらちゃらしたかっこよさじゃなくて、どしんと構えた、かっこよさ。わたしは建築のことはこれっぽっちもわからないけれど、建物をみていて全然飽きない。ぐいぐい見ればみるほど、発見があっておもしろい。日本の建築物のなかでこの先何百年とのこる建築ってどれくらいあるんだろう。こんなふうに色っぽいって思える建物がどれくらいあるだろう。そしてわたしはその建物にどれくらい会ってきただろう。なんて、考えました。

 

っていうのを3日前にかいて、いまは無事、モロッコのシャウエンについております。
シャウエンは建物の壁や植木鉢、お墓なんかも青色に塗られた、青い街。小さくて山にそうように建てられた街なので標高が高く、朝晩は長袖がほしいなあ〜っておもうくらいの寒さに。昼間は日差しが強くてサングラスをしててもまぶしく感じるくらい。
その前に滞在したタンジェの港町よりも落ち着いてて、ひとはいい。あまりしつこく勧誘もしてこない。

ちょうどわたしたちが到着した日がラマダンというお祭りの前日で、大量の羊やヤギが街に運び込まれてきてた。街中で「べえええ」「ばあああ」って羊たちの声が。朝にはこの子たち、ほふられて食べられる運命。これが命のサイクルよのぉ、なんて思ってたけれど。朝、あきらかに昨日きいてた鳴き声とは違った羊たちの悲鳴で起きた。

なんだなんだ、とおもって窓から下をのぞいてみたら、男のひと2人に取り押さえられた羊。むらがる子どもたち。ナイフで首を切られて血抜きされる羊。真っ赤な血が流れて排水溝へ流れる。なぜか流れた血をかかとに塗る男たち。そばでみていた男の子が首をもって、手伝う。女の子たちは手を出さない。血が流れ続けてもすこし抵抗する羊だけど、だんだん力がぬけてあまり動かなくなる。お父さんが羊の頭を解体して、頭のない羊だけが取り残される。羊はお父さんと男の子にひきずられて、家のなかにはいっていってしまった。ふと他の家をみると、もう毛皮を外されて肉塊になった羊がつるされていた。

昼頃まちにでてみたら、いたるところに羊の毛皮や内臓がまとめられて捨ててあった。街中に羊が焼かれたにおいでいっぱい。それぞれの家で少なくとも1匹の羊やヤギが、それぞれのタイミングでほふられて、つるされて、内臓だされて食べられたに違いない。午後にはまったく、ひつじたちの声は聞こえなくなったんだもの。…ちょっとこわい。

シャウエンからフェズに移動し、マラケシュに移動したのち、カサブランカから飛行機に乗る予定のわたしたち。
いま現在は、マラケシュにいて念願のサハラ砂漠にいきますよ!
すでにいろいろぼったくられ気味で、なんだか嫌になってますよ!
だけどもなんだかんだで、おいしいもの食べて、たのしんでますよ!

そんなこんなで、濃い旅を続けております。
プリンスエドワード島からはじまって、のんびり幸せな日々を送り、暮らすように島をまわって、バンフとはちがった自然に心あらわれたかと思えば、スペインの建築と食べ物に圧倒され、モロッコのよくわからない文化に翻弄されるという。
来週の後半には、日本についているのかと思うと信じられないところではありますが。確実に日本に近づいております。
東京についてすこしのんびりしたら、さらにのんびりしに長野へいきます。だいすきなひとたちが住んでるまち!

あー、はやく山かけとろろ牛丼たべたいなあ。

 

るんたった るんたった。